泥水式シールドから発生した砒素汚染泥水の鉄粉を用いる浄化技術の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A remediation technology for arsenic contaminated soil slurry generated by slurry shield construction process
  • - Full scale demonstration test implying a small-scale magnetic separator and reactivating technique for iron powder -
  • -小型磁選機と鉄粉再生技術を導入した実規模試験-

抄録

<p>泥水式シールド施工時に土丹層から発生した余剰泥水中の砒素濃度を低減するため,砒素吸着能がある鉄粉を泥水に混合し,鉄粉を磁選機で回収する実規模試験を行った。磁選機に小型ながら大容量の泥水を処理できるマグネットセパレータを用いて断続的に約1,200 m3の砒素汚染泥水を処理した結果,試験期間を通じてマグネットセパレータに流入する泥水中の鉄粉をほぼ全量回収できることを確認した。水理学的滞留時間が27分の鉄粉混合槽において砒素汚染泥水のpHを8.7以下で泥水を処理することで,液相の砒素濃度は平均で0.071 mg/Lから0.007 mg/Lまで低下した。鉄粉を理論上200回繰り返し使用した時点で1.0 Mのアスコルビン酸溶液を用いて鉄粉を再生処理した結果,砒素吸着速度は約3倍に回復し,鉄粉を繰り返し使用できることを実証した。</p>

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参考文献 (7)*注記

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