特発性正常圧水頭症:臨床症候群として
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- 數井 裕光
- 高知大学医学部神経精神科学講座
書誌事項
- タイトル別名
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- Idiopathic normal pressure hydrocephalus: from the viewpoint of clinical syndrome
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説明
<p>特発性正常圧水頭症は,加齢,動脈系および静脈系の危険因子,さらに近年,関連遺伝子が発見され,脳脊髄液循環・吸収にかかわる多様な要因によって,頭蓋内に過剰な脳脊髄液が貯留して,認知障害,歩行障害,排尿障害を呈する臨床症候群である.我が国では,脳室,シルビウス裂が拡大する一方で,高位円蓋部・正中部のクモ膜下腔が狭小化するDESHが重視されているが,DESHは地域在住高齢者の1.4~2.8%に存在する高頻度の病態である.また無症候性のDESHの存在が知られており,このような症例を経過観察し,3徴が出現しかけた時に,シャント術を行うことによって,症状の顕在化を防げるのではないかと考えられている.</p>
収録刊行物
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- 神経心理学
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神経心理学 36 (3), 109-118, 2020-09-25
日本神経心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390004222633797888
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- NII論文ID
- 130007924814
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- ISSN
- 21899401
- 09111085
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可