正常妊娠・妊娠高血圧症候群における 母体 apelin 血中濃度の比較と apelin の発現,調節に関する検討

書誌事項

タイトル別名
  • Apelin in Pregnancy and Hypertensive Disorders of Pregnancy
  • セイジョウ ニンシン ・ ニンシン コウケツアツ ショウコウグン ニ オケル ボタイ apelin ケッチュウ ノウド ノ ヒカク ト apelin ノ ハツゲン,チョウセツ ニ カンスル ケントウ

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説明

Apelin は APJ に結合し NO 依存性の降圧作用 を示す.妊娠高血圧症候群 (HDP) の発症メカニズムと して血管内皮障害がある.HDP の病態解明のため,正 常妊娠および HDP における末梢血 apelin 濃度を検討し た.非妊婦・正常妊婦・HDP 妊婦・褥婦の血中,並び に臍帯血における apelin 血中濃度を ELISA にて測定し た.また胎盤における apelin 局在を組織免疫酵素抗体法 にて検討した.正常妊娠における apelin 血中濃度は妊娠 後期にむけて低下し,分娩後 1 か月でほぼ妊娠前と同等 になった.32 週以降に発症した HDP では apelin 血中濃 度は,正常妊娠後期に比し有意に高値であった.正常 妊娠の胎盤の免疫染色において,cytotropoblast に apelin の発現を認めた.apelin 発現レベルは正常妊娠胎盤の と HDP 胎盤で有意な差を認めなかった.HDP 症例での apelin 血中濃度の上昇は,血圧上昇に対する降圧を目的 とした母体の適応反応である可能性を推察した.

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参考文献 (18)*注記

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