公的住宅団地における外国人集住の実態と取り組みに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Conditions and Efforts of the Public Housing Densely Inhabited by Foreigners
  • Analysis of Questionnaire Survey of Public Housing Keepers across Japan
  • 全国の外国人集住団地管理者へのアンケート調査の分析

抄録

<p>近年、外国人人口が急増しており、今後も増加する可能性が高い。本研究では、全国の外国人集住がすすむ公的住宅団地を抽出し、外国人集住の実態と課題、対策の現状と効果を把握し、今後の対応策の検討を目的とする。団地の抽出は2015年の国勢調査小地域集計を利用して110の外国人集住団地を抽出した。外国人集住団地は、300戸以下の小規模かつ外国人率20%以下のものが多いが、一部に外国人率45%以上の団地もあった。半数以上は中部圏に立地している。次に外国人集住の実態と課題を調査するために110団地の118管理者にアンケート調査を行った。半数以上の団地で特定の国籍住民の集住があり、騒音問題、ごみ問題、無断転居、無断駐車といった管理上の問題と自治会不参加、コミュニケーションといったコミュニティ上の問題が発生していた。集住している国籍ごとに問題傾向の違いがあった。トラブルへの対応を進めている団地は半数で、一部の改善はありつつも、抜本解決には至っていない。外国人のコミュニケーションに苦労しており、新しいツールの活用や担い手との連携が必要なことが分かった。</p>

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 55 (3), 954-961, 2020-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (2)*注記

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