後縦隔に発生した骨髄脂肪腫の1例

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  • A case of posterior mediastinal myelolipoma

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抄録

<p>症例は69歳男性.風邪症状で近医を受診し,後縦隔腫瘍を指摘された.胸部X線写真およびCTで胸椎右側に境界明瞭,表面平滑な腫瘍がみられた.腫瘍の大きさは5年前と変わらず,PETでは集積がなかった.腫瘍の局在から神経原性腫瘍を疑い胸腔鏡下手術を行った.右傍椎体領域に暗赤色の柔らかい腫瘍が存在し,完全切除した.病理組織では,3系統すべての造血系細胞に成熟脂肪細胞が混在しており骨髄脂肪腫と診断された.貧血と脾腫も伴っていたため髄外造血との鑑別を要し,骨髄生検の結果,正常骨髄像で異型細胞もなく骨髄脂肪腫の診断を確定した.</p>

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