老化細胞の除去(senolysis)による加齢性疾患治療へのアプローチ

DOI
  • 杉本 昌隆
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老化機構研究部免疫研究室
  • 川口 耕一郎
    国立研究開発法人国立長寿医療研究センター老化機構研究部免疫研究室

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抄録

細胞老化は、がん抑制機構として重要な役割を持つことが知られていた。一方、近年のモデル動物を用いた解析から、細胞老化ががん以外にも、組織の老化や加齢性疾患に関与することが明らかになった。老化細胞の除去は様々な病態を抑制することが動物モデルにおいて示され、老化細胞が有望な創薬標的であることが期待される。本稿では細胞老化の基本的なメカニズムから、モデル動物を用いた最近の研究成果まで概説する。

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 56 (11), 1009-1013, 2020

    公益社団法人 日本薬学会

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