急性期脳梗塞における画像診断の現状─全国アンケート調査─

  • 岡田 敬史
    国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 井上 学
    国立循環器病研究センター脳血管内科 国立循環器病研究センター脳卒中集中治療科
  • 山上 宏
    国立病院機構大阪医療センター脳卒中内科
  • 田中 寛大
    国立循環器病研究センター脳卒中集中治療科
  • 塩澤 真之
    国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 園田 和隆
    福岡県済生会福岡総合病院脳神経内科
  • 池之内 初
    国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 福田 哲也
    国立循環器病研究センター放射線部
  • 佐藤 徹
    国立循環器病研究センター脳神経外科
  • 猪原 匡史
    国立循環器病研究センター脳神経内科
  • 工藤 與亮
    北海道大学大学院医学研究院放射線科学分野画像診断学教室
  • 板橋 亮
    岩手医科大学内科学講座神経内科・老年科分野
  • 豊田 一則
    国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 古賀 政利
    国立循環器病研究センター脳血管内科

書誌事項

タイトル別名
  • Nationwide questionnaire survey on neuroimaging strategy for acute ischemic stroke in Japan

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抄録

<p> 要旨:【目的】全国の脳梗塞診療施設で行われている画像診断の現状をアンケート調査で明らかにする.【方法】日本脳卒中学会認定研修教育病院,日本神経学会認定施設,日本脳神経外科学会専門医所属病院を対象に,Web回答によるアンケート調査を行った.【結果】回答率は26%(556/2112)で,507施設が急性期脳卒中診療を行っていた.急性期脳卒中診療施設のうち,CT/MRI 両方を評価していたのが61%と最多であり,来院から画像診断開始までの時間は20分以内が61%であった.血管内治療(EVT)施行施設(322施設)のうち263施設(82%)が発症6時間超でもEVTを施行しており,そのうち発症6時間超のEVT適応判定に脳灌流画像を用いて評価しているのは12%であった.【結論】本邦ではCT,MRI 両方を組み合わせて画像診断を行っている施設が多く,脳灌流画像による診断は十分普及していなかった.</p>

収録刊行物

  • 脳卒中

    脳卒中 42 (6), 502-508, 2020

    一般社団法人 日本脳卒中学会

参考文献 (13)*注記

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