腹腔鏡下手術を第一選択としたハルトマンリバーサルの短期成績

この論文をさがす

説明

【背景】ハルトマン手術後の人工肛門閉鎖術(ハルトマンリバーサル)は合併症が多いとの報告があるが、本邦における腹腔鏡下手術の報告は少ない。<br> 【方法】腹腔鏡下手術を第一選択としてハルトマンリバーサルを行った症例を対象に、その結果を後ろ向きに検討した。<br> 【結果】対象は20例(年齢中央値:68歳、男性:13例)。腹壁瘢痕ヘルニアのため最初から開腹した1例以外の19例では、まず腹腔鏡で観察した。その1例と観察のみで癒着などのため腹腔鏡下手術が困難と判断して開腹した5例の合計6例を開腹群とした。残り14例で腹腔鏡下に手術開始したが、うち4例(開腹移行群)では途中で開腹移行し、腹腔鏡下手術の完遂は10例(腹腔鏡群)であった。3群間で手術時間、術中出血量、covering stomaの必要性、縫合不全などの合併症、術後入院期間に関して有意差を認めなかった。<br> 【結論】腹腔鏡下手術を第一選択にすると、半数で完遂することができ、その結果は開腹手術と同等である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ