高波浪時の急激な沖向漂砂と静穏時の緩やかな砂浜回復応答の実測

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タイトル別名
  • RECOVERY OF SANDY BEACH AFTER TYPHOON WAVES – CASE STUDY ON CHIGASAKI COAST
  • コウハロウジ ノ キュウゲキ ナ オキコウヒョウサ ト セイオンジ ノ ユルヤカ ナ スナハマ カイフク オウトウ ノ ジッソク

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抄録

<p> 神奈川県茅ヶ崎海岸では,2007年以降,台風来襲に起因して観測史上最大クラスの高波浪が複数回作用し,海岸線背後の遊歩道が崩壊するなどの被害が生じた.高波浪時には汀線のすぐ沖の海底が大きく削り取られ,沖合に堆積するという地形変化が起きた.汀線付近が急深となった地形では砂浜の防護機能が低下することから,高波浪後の地形変化が注目された.本研究では,高波浪前後の波浪観測,深浅測量,底質調査データより高波浪作用後の砂浜の回復応答を定量的に調べた.この結果,茅ヶ崎海岸では,高波浪時に強い沖向き漂砂により水深2~3m以浅が削られる一方,水深3~5mに堆砂したが,その後1~2年で緩勾配の地形が回復し,バー頂水深が2m程度と浅ければ,HE = 0.5 m, TE = 8 s, H/L = 0.005の条件で,1, 2ヶ月でバーが削られてトラフの埋め戻しが起こることが分かった.</p>

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