ダウン症児の聴力評価および介入

  • 中村 彰子
    大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 太田 有美
    大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 大崎 康宏
    近畿大学 耳鼻咽喉科
  • 佐藤 崇
    大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 岡崎 鈴代
    大阪母子医療センター 耳鼻咽喉科
  • 森鼻 哲生
    市立東大阪医療センター 耳鼻咽喉科
  • 岩本 依子
    大阪母子医療センター 耳鼻咽喉科
  • 今井 貴夫
    大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 猪原 秀典
    大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Hearing assessment and intervention in children with Down syndrome
  • ダウンショウジ ノ チョウリョク ヒョウカ オヨビ カイニュウ

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抄録

<p>2008年1月~2018年12月までに大阪大学医学部附属病院耳鼻咽喉科幼児難聴外来に受診したダウン症児44名について,聴力評価および経過,介入について検討した。軽度以上の難聴を認めた例は94%(42/44例)であった。両側中等度以上の難聴を認めた20例中17例で補聴器導入が行われていた。最終的に人工内耳装用となった例も3例あった。5例は最終的に補聴器装用不要と判断され,装用中止となっていた。NHSでpassであった例の中で31%(5/16例)に両側中等度以上の難聴が認められた。したがって,ダウン症児ではNHSでpassであっても全例で聴力評価を行うことが望ましいと考える。そして補聴器装用も躊躇せず行うべきと考えるが,聴力の変動があることを留意し,定期的な経過観察を行う必要がある。</p>

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