吸入室インジェクション機構搭載スクロール圧縮機に関する研究

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タイトル別名
  • Study of Scroll Compressor with Suction Chamber Injection

抄録

<p><tt>スクロール圧縮機では,寒冷地における暖房運転のような高圧縮比運転時に冷媒の温度上昇によって運転範囲が制限される場合がある.その対策として,圧縮室の途中に液または二相冷媒を強制注入するインジェクション機構が一般に知られている.しかし,インジェクション配管による無効圧縮損失の増大と,圧力脈動の増大などが課題であった.そこで,著者らは圧縮室直前に液または二相冷媒を強制注入する吸入室インジェクション方式を考案した.本機構を搭載したスクロール圧縮機の試作,評価により,以下の知見を得た.</tt>(1) <tt>冷媒の温度上昇を低減しながら,油溜め部の冷凍機油の希釈を抑制できる.</tt>(2) <tt>圧縮室インジェクション方式と比べて,インジェクション配管の圧力脈動を</tt>77%<tt>低減できる.</tt>(3) <tt>圧縮室インジェクション方式で生じていた無効圧縮損失を抑制することで,負荷率</tt>25%<tt>で</tt>13%<tt>,負荷率</tt>50%<tt>で</tt>8%<tt>,負荷率</tt>75%<tt>で</tt>5%<tt>,負荷率</tt>100%<tt>で</tt>2%<tt>の性能改善が可能である</tt><tt>. </tt></p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390005506388046592
  • NII論文ID
    130007964549
  • DOI
    10.11322/tjsrae.19-16
  • ISSN
    2185789X
    13444905
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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