実験計測に基づくクラシックギターのつまり音の改善の検討

  • 岡本 鳳
    首都大学東京大学院理工学研究科機械工学専攻
  • 吉村 卓也
    首都大学東京システムデザイン学部機械システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Suppression of glottal sound of classical guitar based on experimental measurement
  • ジッケン ケイソク ニ モトズク クラシックギター ノ ツマリ オト ノ カイゼン ノ ケントウ

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抄録

<p>クラシックギターにおいて,本体の固有モードの影響により撥弦直後とその数秒後で著しく周波数特性が変化する「つまり音」という現象が報告されている。本研究では,以下のような流れによって実験計測に基づくつまり音の改善を試みる。まず本体のモード特性及び楽音の時間–周波数特性によってつまり音の原因を把握し,目標となる特性を決定する。次に,目標達成のためモードベクトルに着目する方法及び感度解析により構造変更箇所を決定し,その箇所に対して応答量予測によって質量付加量を検討する。最後に,検討結果に基づいて実際に質量を変化させた状態での特性を確認することで,つまり音の改善を確認し,検討の妥当性を示す。</p>

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 76 (7), 367-372, 2020-07-01

    一般社団法人 日本音響学会

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