中高年のセクシュアリティ

書誌事項

タイトル別名
  • Sexuality of Middle-aged and Older Adults
  • 中高年のセクシュアリティ : これまでの研究から見えてきたこと
  • チュウコウネン ノ セクシュアリティ : コレマデ ノ ケンキュウ カラ ミエテ キタ コト
  • what we have learned from previous research
  • ─これまでの研究から見えてきたこと─

この論文をさがす

説明

筆者は 1990 年に高齢者のセクシュアリティについての調査研究をして以来,約 30 年にわたって中高年のセク シュアリティおよび高齢者の性と介護に関する調査研究・事例検討を研究テーマにしてきた。本論文では,こ れまでの調査研究について,年代に沿って概要を述べ,そこから見えてきたことをまとめた。さらに調査研究 をベースに上梓した主著を紹介した。中高年のセクシュアリティについては,日本性科学会セクシュアリティ 研究会 (代表:荒木) での調査から夫婦間のセックスレス化が明らかになった。筆者らは性的な触れ合いは人 生の後半の生を豊かにすると考え,セックスレスの要因を分析し,男女双方にとってより良い性生活を築くた めの提案を試みた。高齢者の性と介護については,職員への性的行動,利用者間の好意・恋愛に基づく性的行 動を中心に述べた。前者では,利用者の性的行動をただ問題行動として抑止するのではなく,心理的内的欲求 の理解に基づいて対応する必要性を提案した。後者では,利用者の QOL の充実に軸足を置いて,他の利用者 や家族との調整を図っていく姿勢が望ましいとした。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ