木造およびRC造非住宅建築の環境経済評価(第<b>3</b>報)

  • 森井 拓哉
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 河村 奏瑛
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 渡邊 哲
    東京大学大学院農学生命科学研究科 現所属:株式会社博報堂
  • 井上 雅文
    東京大学アジア生物資源環境研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Environmental and Economic Evaluation of Wooden and Reinforced Concrete Non-residential Buildings III.
  • 木造およびRC造非住宅建築の環境経済評価(第3報)産業連関法によるLCAと環境効率指標
  • モクゾウ オヨビ RCズクリ ヒジュウタク ケンチク ノ カンキョウ ケイザイ ヒョウカ(ダイ3ポウ)サンギョウ レンカンホウ ニ ヨル LCA ト カンキョウ コウリツ シヒョウ
  • A comparative analysis of LCA and eco-efficiency indicator based on input-output method
  • 産業連関法によるLCAと環境効率指標

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抄録

<p>建築における木材利用の優位性を環境と経済の両側面から検証するため,温室効果ガス排出量および経済波及効果を産業連関法によって推計し,環境効率指標に基づく考察を行った。鉄筋コンクリート造建築の粗付加価値誘発額は133.2百万円,温室効果ガス排出量は1039.2t-CO2eqとなり,同等の規模と機能を有する木造建築のそれらは,輸入材を使用した場合で97.2百万円,487.7t-CO2eq,国産材を使用した場合で122.0百万円,540.5t-CO2eqとなった。これらの比である環境効率指標は,鉄筋コンクリート造建築で0.128百万円/t-CO2eq,輸入材を用いた木造建築で0.199百万円/t-CO2eq,国産材を使用した木造建築で0.226百万円/t-CO2eqとなった。鉄筋コンクリート造建築に対して木造建築が優位であり,国産材利用を促進することでさらに環境効率が高まることが示された。 </p>

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 67 (1), 7-13, 2021-01-25

    一般社団法人 日本木材学会

参考文献 (2)*注記

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