生物発光法を用いた新しいエンドトキシン測定法の開発

  • 野々口 マリア
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 高橋  学
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 菅  重典
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 秋丸 理世
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 児玉 善之
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 横藤  壽
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 下山  賢
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 森野 豪太
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 稲田 捷也
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座
  • 井上 義博
    岩手医科大学医学部,救急・災害・総合医学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Development of new endotoxin measurement assay using bioluminescence method

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抄録

エンドトキシン測定法は少量の血球を含んだ血清を用いて測定する比濁時間法が利用されるが,高い測定精度を報告できていない.我々はこれまで多くのエンドトキシンは白血球と結合あるいは白血球内に取り込まれた状態で存在することに着目し,多白血球血漿を用いた測定で測定値が高くなることを報告してきた.今回は多白血球血漿を用いて比濁時間法と生物発光法を用いたエンドトキシン測定について比較した. 測定は当院に搬送された感染が疑われる患者検体24検体と健常者8検体を使用し,多白血球血漿検体を作成して比濁時間法と生物発光法で行った. 測定時間は生物発光法において比濁時間法に比較して有意に短時間で測定値を得た.エンドトキシン測定値は,生物発光法において高値となった.また多白血球血漿検体を用いることで重症度と測定値が相関した. 生物発光法は測定時間と測定精度で感染症の診断マーカーとして有意に優れているという結果であった.

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