腹腔鏡と鼠径部切開法との併用で診断・治療し得たde Garengeot Herniaの1例

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タイトル別名
  • A Case of de Garengeot Hernia Treated Laparoscopically Using an Anterior Approach
  • フククウキョウ ト ソケイブ セッカイホウ ト ノ ヘイヨウ デ シンダン ・ チリョウ シエタ de Garengeot Hernia ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は60歳台女性。右鼠径部の膨隆を主訴に受診した。CTにおいて腹腔内から大腿輪へ続く腫瘤影を認め,大腿ヘルニア嵌頓の診断で手術の方針とした。腹腔鏡下に腹腔内を観察したところ大腿輪に嵌入する虫垂を認め,de Garengeot herniaと診断した。虫垂はヘルニア囊内に強固に癒着しており,鼠径部切開法を併施しヘルニア門を開放することで嵌頓を解除し,腹腔鏡下に虫垂切除とtransabdominal preperitoneal approach (TAPP)法による後壁補強を施行した。大腿ヘルニア嵌頓に対する腹腔鏡アプローチは治療のみならず診断にも有用であると考えられた。</p>

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