農業水路に適用可能な可搬魚道システムの提案

  • 高橋 直己
    国立高等専門学校機構 香川高等専門学校建設環境工学科
  • 三澤 有輝
    岡山大学大学院環境生命科学研究科
  • 本津 見桜
    株式会社チェリーコンサルタント
  • 柳川 竜一
    国立高等専門学校機構 香川高等専門学校建設環境工学科
  • 多川 正
    国立高等専門学校機構 香川高等専門学校建設環境工学科
  • 中田 和義
    岡山大学大学院環境生命科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal of Portable Fishway System Applicable to Agricultural Channels
  • ノウギョウ スイロ ニ テキヨウ カノウ ナ カハンギョドウ システム ノ テイアン

この論文をさがす

抄録

<p>遡上阻害が発生している水路の急傾斜区間を対象として,水生動物の生息場ネットワークを分断する高速流発生箇所の流況を,低コストかつ速やかに改善するための可搬魚道システムを提案した.魚道内流況を調整するためのブロックを,ブロック設置後に堰上げられる区間の長さ(魚道設置角7°,魚道内流量4.3L/sの条件では25cm)に合わせて千鳥配置することで,魚道設置前の5倍以上の水深を確保した上で,6割水深での測定流速と魚道設置前の流速の比ν0.6H/ν0が1を下回る流況を創出できた.特にブロックの下流側では,測定流速がν0の2割程度の値まで低減されており,現場にて魚道を利用する魚類の休憩箇所として機能すると考えられた.現地実験にて体長3.4cm以下の魚類が遡上し,提案魚道システムにより短時間で構築された遡上環境を,小型魚類が移動に用いることを確認できた.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ