2型糖尿病患者の透析導入の宣告から透析受容までの病いの体験

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タイトル別名
  • Experience of Illness from Declaration of Dialysis Necessity to Dialysis Acceptance of Type 2 Diabetes.
  • 2ガタ トウニョウビョウ カンジャ ノ トウセキ ドウニュウ ノ センコク カラ トウセキ ジュヨウ マデ ノ ヤマイイ ノ タイケン

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説明

<p>目的:2型糖尿病患者の透析導入の宣告から透析受容までの病いの体験を明らかにすることであった.<br>方法:テーマ的ナラティブ分析の手法を用いた.<br>結果:2型糖尿病患者の透析導入の宣告から透析受容までの病いの体験として,【絶対に透析療法になってはいけないという思い】【全く違う病気になった感覚】【透析を受ける覚悟を決めるまでに葛藤する】【透析療法を受けることに不安を抱く】【反骨精神を乗り越えて透析療法を受け入れていく】【透析療法とともに人生を歩む】の6つのテーマが導き出された.<br>考察:A氏が体験したネガティブな体験の裏側には,A氏を取り巻くさまざまな人びととの相互関係が影響していた.また,医療者の発する“透析になっちゃうよ”という言葉が,A氏の透析療法に対する意識を「危険な領域に入るもの」と認識させていた.一方,透析を受けることで “透析療法を受けながら生きる自分”という前向きなアイデンティティを確立する体験をしていた.<br> </p>

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