女子大学生における主食・主菜・副菜の揃った食事と生活習慣,知識・健康意識,健康状態との関連

  • 中出 麻紀子
    兵庫県立大学環境人間学部食環境栄養課程 先端食科学研究センター
  • 岩城 なつ美
    兵庫県立大学環境人間学部食環境栄養課程
  • 中村 優花
    兵庫県立大学環境人間学部食環境栄養課程
  • 黒谷 佳代
    昭和女子大学生活科学部健康デザイン学科 医薬基盤・健康・栄養研究所栄養疫学・食育研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Association of a well-balanced diet with lifestyle, knowledge, health consciousness, and health status among female university students
  • ジョシ ダイガクセイ ニ オケル シュショク ・ シュ サイ ・ フクサイ ノ ソロッタ ショクジ ト セイカツ シュウカン,チシキ ・ ケンコウ イシキ,ケンコウ ジョウタイ ト ノ カンレン

この論文をさがす

抄録

<p>目的:主食・主菜・副菜の揃った食事と生活習慣,知識・健康意識,健康状態との関連を明らかにする.</p><p>方法:横断研究として,兵庫県の1大学の1~4年次学生を対象に2019年に自記式質問紙調査を実施し,健診データの提供も受けた.153名の女子学生を解析対象とし,主食・主菜・副菜の揃った食事(1日2回以上)の摂取頻度が週4日以上の高頻度群,週3日以下の低頻度群に分類し,2群間で生活習慣,知識・健康意識,健康状態を比較した後,年齢と現在の居住形態で調整した二項ロジスティック回帰分析を行った.</p><p>結果:高頻度群は90名,低頻度群は63名であった.二項ロジスティック回帰分析の結果,自炊頻度が高い人(オッズ比〔95%信頼区間〕: 2.96〔1.15, 7.64〕),栄養に関する知識がある人(3.33〔1.30, 8.48〕),健康に気をつかう人(7.29〔3.13, 16.98〕)は,そうでない人と比較して高頻度群の割合が高かった.また,BMIや体脂肪率が高いことが高頻度群の割合が低いことと関連していた(それぞれ0.84〔0.72, 0.98〕,0.90〔0.83, 0.98〕).BMIが18.5以上25 kg/m2未満の人と比較し,18.5 kg/m2未満の人(3.49〔1.19, 10.22〕)では高頻度群の割合が高かった.</p><p>結論:主食・主菜・副菜の揃った食事は自炊,栄養に関する知識,健康意識の高さ,体格と関連していた.</p>

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ