整復後早期に再発した右側結腸捻転症の1例

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  • Right Colonic Volvulus: A Case Report

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抄録

<p>症例は86歳女性.下腹部膨満感を主訴に近医を受診した.同医で施行した腹部単純X線検査にてS状結腸軸捻転症と診断され,内視鏡的整復術の方針となった.前処置として浣腸を施行したところ症状が改善し,下部消化管内視鏡検査でも腸管の捻転は解除されていたため,帰宅となった.翌日症状が再燃し,その後も症状が続くため,翌々日に他院を受診し,同院にて施行した腹部造影CT検査にて右側結腸捻転症の診断となり当院へ搬送となった.緊急手術を行い開腹すると,右側結腸は後腹膜に固定されておらず,腸間膜を軸に時計回りに270度捻転していた.捻転を解除したが,上行結腸の漿膜に縦走する損傷部位を複数認めたため,結腸右半切除術を施行した.術後経過は良好で第21病日に退院となった.右側結腸捻転症は整復した後も再発率が高く,注意が必要である.</p>

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