自然経過で縮小を認め心膜周囲脂肪壊死と診断した1例

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タイトル別名
  • Spontaneous regression of epipericardial fat necrosis

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説明

<p>症例は50歳,女性.急性発症の胸痛で救急病院を受診したが特に異常は指摘されなかった.発症から6日後,他院の胸部CTで胸水・胸膜肥厚など,胸膜炎を示唆する所見があり精査目的に当院へ紹介された.発症から9日後,当院初診時の胸部CTでは胸水は消失しており,前縦隔の脂肪含有腫瘤陰影のみ認められ,さらに発症から4週間後の再検では腫瘤の退縮がみられた.以上の臨床・画像所見とその経過より心膜周囲脂肪壊死(epipericardial fat necrosis)と診断した.本疾患は自然経過で改善する良性炎症性疾患であるが認知度はまだ低い.不必要な侵襲的検査や手術を回避するためにも周知しておくべき疾患である.</p>

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