「外道」なる尼

書誌事項

タイトル別名
  • The “Monstrous” Nun in <i>Nihon-ryōi-ki</i>
  • 「外道」なる尼 : 『日本霊異記』下巻第十九縁をめぐって
  • 「 ゲドウ 」 ナル アマ : 『 ニホン リョウイキ 』 ゲカン ダイジュウキュウエン オ メグッテ
  • ――『日本霊異記』下巻第十九縁をめぐって――

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抄録

<p>『日本霊異記』下巻第十九縁は、肉塊から出生した女子が外道と迫害を受けつつも、神人からの守護と自身の智慧によって舎利菩薩と称される説話である。本稿はこの説話における、異常出生、神人、外道という要素に焦点をあてて考察をした。神人の庇護は『高僧伝』や『比丘尼伝』に見え、神人は僧の聖性を保証するための役割を持つ。『霊異記』においてこれに該当するものは、行基と舎利菩薩のみである。『霊異記』は神話や経典の叙述を用い、女の菩薩である舎利菩薩を創出し、尼の僧伝を記したと論じた。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 65 (2), 1-11, 2016-02-10

    日本文学協会

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