灯火誘虫試験に基づく夜間工事照明への飛翔性昆虫誘引量の予測

  • 加藤 雄大
    清水建設(株) 技術研究所環境基盤技術センター
  • 林 豊
    元清水建設(株) 技術研究所環境基盤技術センター
  • 宮瀬 文裕
    清水建設(株) 土木技術本部設計部
  • 宇野 昌利
    清水建設(株) 土木技術本部イノベーション推進部
  • 小松 裕幸
    清水建設(株) 建築総本部設計本部

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATING QUANTITY OF FLYING INSECTS ATTRACTED TO CONSTRUCTION LIGHT BASED ON LIGHT TRAP TEST
  • トウカユウチュウ シケン ニ モトズク ヤカン コウジ ショウメイ エ ノ ヒショウセイ コンチュウ ユウインリョウ ノ ヨソク

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抄録

<p> 自然豊かな環境で土木工事を行う際には,周辺環境の保全が強く求められる.中でも夜間工事照明を使用する場合は施工範囲内だけでなく周辺の広い範囲に影響を及ぼすため,露光範囲の削減や誘虫性の低い光源の使用によって対策される.しかし,生態系への影響を定量的に評価することは困難であり,対策を導入することによる効果の定量化が課題であった.そこで,九種の環境区分と三種の光源を用いた灯火誘虫試験により昆虫種ごとの誘引量を計測し,その結果から夜間工事照明による飛翔性昆虫の誘引量を定量的に可視化するための予測方法を提案した.周囲が落葉樹林や常緑樹林に囲まれた工事現場で水銀灯とナトリウム灯とLED灯を使用する照明計画に予測を適用すると,213日間使用した場合それぞれ150.7kg, 41.9kg, 8.7kgの飛翔性昆虫が夜間照明に誘引されると予測された.</p>

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参考文献 (11)*注記

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