中国・四国地区における障がい者水泳選手のスポーツ傷害調査

  • 金田 和輝
    広島大学大学院医系科学研究科 高陽整形外科クリニック
  • 浦辺 幸夫
    広島大学大学院医系科学研究科
  • 鈴木 雄太
    広島大学大学院医系科学研究科 マッターホルンリハビリテーション病院
  • 前田 慶明
    広島大学大学院医系科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A survey on sports injuries of the para swimmer in the Chugoku-Shikoku region
  • チュウゴク ・ シコク チク ニ オケル ショウガイシャ スイエイ センシュ ノ スポーツ ショウガイ チョウサ

この論文をさがす

抄録

目的:障がい者水泳(以下:パラ水泳)選手の原疾患とスポーツ傷害の既往を把握し、傷害予防対策の一助とすることである。 方法:中国四国地方のパラ水泳選手32名(男性16名、女性16名)を対象として、質問紙またはインターネットを使用した傷害調査を実施した。内容は原疾患に加えて、頸部、肩関節、肘関節、手指部、腰部、股関節、膝関節、足関節の競泳競技に関連した傷害の有無とした。 結果:原疾患は切断・欠損8名、脳性麻痺7名、片麻痺4名、脊髄損傷3名、視覚障害3名、その他7名であった。障害発生部位は肩関節(14名、31%)が最も多く、次いで手指部(8名,18%),腰部と頸部(各7名,16%)の順であった。 結論:パラ水泳選手の半数以上が競技に関連した傷害既往が存在することが示された。肩関節、腰部に加え、手指部と頸部に傷害が発生していた。今後、原疾患の障がいによるスポーツ傷害発生の関連を検討し、傷害の発生に関連するリスクファクターを解明していく。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ