テラヘルツボディスキャナによる隠匿物質の識別法とパッシブ/アクティブ測定の比較検討

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タイトル別名
  • Classification of Materials of Objects by a THz Body Scanner and Comparison between Passive and Active Measurements
  • テラヘルツボディスキャナ ニ ヨル イントク ブッシツ ノ シキベツホウ ト パッシブ/アクティブ ソクテイ ノ ヒカク ケントウ

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抄録

ボディスキャナは、空港や駅などのチェックゲートにおいて、乗客等の服の下に隠された武器、密輸品などを検知するために用いられている。 これまで乗客等の衣服に隠された武器、密輸品などを検知する目的で、空港などのチェックゲートで主に用いられてきたミリ波や X線後方散乱のアクティブイメージングに対し、テラヘルツ( THz)パッシブボディスキャナは、健康への危険性、人権侵害などの問題点を回避できるという利点があるため、今後利用が進む可能性がある。 本研究では、不審物検知性能の向上を目指し、 THz画像から隠匿物を自動検知しアラームを表示する機能を付加した THzパッシブボディスキャナを用い、不審物からの熱放射エネルギーと、隠匿物に THz波を照射し反射エネルギーを測定することにより、物質の放射率および反射率に関する情報を取得して、物質の識別を行う新しい方法を提案した。 熱放射を測定するパッシブ計測および反射を測定するアクティブ計測の装置を製作し、人の体表温度面に取り付けた試料の測定実験を実施した。その結果、この方法が物質識別に有効であることを示すことができた。また、パッシブ計測とアクティブ計測の特性、性能を比較し、パッシブ計測が、物質の性質を正確に反映し、物質識別により有効であることを見出した。

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