Co-33Cr-5Mo-0.3N 合金の電気化学インピーダンス法による耐食性評価

  • 真中 智世
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科金属生体材料学分野
  • 児玉 春奈
    東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科金属生体材料学分野
  • 堤 祐介
    国立研究開発法人物質・材料研究機構構造材料研究拠点腐食特性グループ
  • 塙 隆夫
    東京医科歯科大学生体材料工学研究所金属生体材料学分野 神戸大学未来医工学研究開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of corrosion resistance of Co-33Cr-5Mo-0.3N alloy using electrochemical impedance technique
  • Co-33Cr-5Mo-0.3N ゴウキン ノ デンキ カガク インピーダンスホウ ニ ヨル タイショクセイ ヒョウカ

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抄録

<p>従来のCo-Cr-Mo合金よりも高濃度のCrとNを含有するCo-Cr-Mo合金の歯科材料としての耐食性を,電気化学インピーダンス法およびアノード分極法によって乳酸含有NaCl水溶液中で評価し,従来の市販Co-Cr-Mo合金と比較した.また,アノード分極後の表面を光学顕微鏡によって観察した.本研究で測定したCo-Cr-Mo合金の中では,72 hまでの評価ではCo-33Cr-5Mo-0.3N合金の腐食に対する抵抗が最も大きいことが示された.10 h程度までの初期の耐食性はCo-31.3Cr-6Mo合金が優れているが,72 h後にはCo-33Cr-5Mo-0.3N合金の耐食性が最もよかった.Co-33Cr-5Mo-0.3N合金は従来の市販Co-Cr-Mo合金と比較して十分に高い耐食性を示し,特に40~50 h以降では良好な耐食性を示すことが明らかになった.Co-Cr-Mo合金の耐食性低下には,C, Si, Mnが寄与し,耐食性向上には高濃度のCrとNが寄与している.本研究では電気化学インピーダンス法の有用性を示すことができた.</p>

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