学級集団に対する随伴性操作の研究動向:1995‒2014

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タイトル別名
  • A Review of Class-wide Contingencies Programs: 1995–2014
  • 学級集団に対する随伴性操作の研究動向 : 1995-2014
  • ガッキュウ シュウダン ニ タイスル ズイハンセイ ソウサ ノ ケンキュウ ドウコウ : 1995-2014

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抄録

<p>【問題と目的】行動分析学に基づいた集団指導の方法に集団随伴性(依存型・相互依存型・非依存型)の適用が挙げられる。しかし,学級集団に対して集団随伴性を適用するにあたり,いくつかの問題点が推察される。本稿では,学級集団でより多くの子どもに効果が期待される集団随伴性の適用方法を整理し,集団随伴性を適用した学級介入の研究動向を概観した。</p><p>【方法】学級集団を対象とした集団随伴性の研究について,1995年から2014年に出版された論文(英文・和文)を学術論文データベースより抽出した。抽出された論文からカテゴリーの生成を行った。</p><p>【結果】17本の英文,6本の和文の論文が抽出された。その中から,2つの大カテゴリー(論文の基本情報・集団随伴性の適用方法)が生成された。論文の基本情報は,「対象」,「集団随伴性の分類」など,4つの中カテゴリーが生成された。集団随伴性の適用方法は,「期待される結果の機能」,「強化のタイミング」など,5つの中カテゴリーが生成された。各中カテゴリーは,2つから3つの小カテゴリーが生成された。</p><p>【考察】集団随伴性の適用に関する動向を概観した。学級集団に集団随伴性を適用する場合,相互依存型の集団随伴性が用いられることが多く,学校場面で受け入れやすい介入方法であることが窺われた。そのため,集団随伴性に基づいた介入を行う上で生じる問題点について,相互依存型集団随伴性を中心に検討した。</p>

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