小学生における日常的なきく経験の現象学的探究

書誌事項

タイトル別名
  • A Phenomenological Investigation of the Ordinary Listening Experience of Elementary School Pupils
  • 小学生における日常的なきく経験の現象学的探究 : サウンド・エデュケーションの発展的実践事例「きくこと日記」の教育的意義
  • ショウガクセイ ニ オケル ニチジョウテキ ナ キク ケイケン ノ ゲンショウガクテキ タンキュウ : サウンド ・ エデュケーション ノ ハッテンテキ ジッセン ジレイ 「 キク コト ニッキ 」 ノ キョウイクテキ イギ
  • The Pedagogical Significance of the “Listening Diary” as a Case Study for Developing Sound Education Practices
  • サウンド・エデュケーションの発展的実践事例「きくこと日記」の教育的意義

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抄録

本研究の目的は,サウンド・エデュケーションにおける音日記を発展させた活動である「きくこと日記」の具体 的事例から,小学生の日常的なきく経験について探究し,その教育的意義を考察することである。現場での問題 意識と先行研究から,①人の話と音楽といったように区別して捉えられがちなきく対象について共通性を見いだ すために,どのような原理に基づいて分類すればよいのか,②小学生の日常的なきく経験をより包括的に捉える ために,どのような教育実践の工夫ができるか,という検討課題を導出した。①については,現象学的知見に基 づき,「実在性」「言語性」「音楽性」「指向性」といった視座を設けた。②については,名称変更と例示を記載し ないワークシートを作成した。検討を踏まえた上できく対象の分類を行った結果,16 通りの諸様相が見られた。 そして,具体的事例とアイディによる現象学的知見とを照らし合わせ,四つの視座の相違によって多様なきく経 験がなされることが示された。最後に,本研究で得られた知見がさらなる教育実践に与える示唆について考察した。

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