ダイズの葉齢進展モデルを活用した多筆圃場における帰化アサガオ類の適期防除

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タイトル別名
  • Controlling <i>Ipomoea</i> species in soybean fields with a leaf age development model
  • ダイズ ノ ヨウレイシンテン モデル オ カツヨウ シタ タヒツ ホジョウ ニ オケル キカ アサガオルイ ノ テッキ ボウジョ

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抄録

<p>ダイズ多筆圃場における帰化アサガオ類を防除する目的で,ダイズの葉齢進展モデルに基づく除草剤体系処理の効果を農事組合法人で調査した。モデルによるダイズの葉齢の誤差は0.4~1.9日(二乗平均平方根0.11~0.56)であり,防除適期を推定する上で実用可能と考えられた。推定した防除適期に基づいてダイズ2葉期のベンタゾン液剤と5葉期のグルホシネート液剤の処理が実施できた圃場では,マルバルコウおよびマメアサガオの残草面積割合は不適期に実施した圃場と比較して低下する傾向が認められた。しかし天候不良等による作業遅延のため,52~81%の圃場では適期散布ができず,全体では本除草剤体系処理の実施前と比較して明瞭な残草量の低下は認められなかった。特にマメアサガオはマルバルコウと比較して葉齢進展速度が速く,防除適期が短い傾向であり,除草剤による防除はより困難になると考えられた。また,ダイズ2葉期のベンタゾン液剤処理が遅れるほど残草面積割合は前年よりも高くなる傾向が認められ,帰化アサガオ類の防除体系ではダイズ2葉期の適期防除を考慮した作業計画の立案がより重要であると考えられた。</p>

収録刊行物

  • 雑草研究

    雑草研究 66 (1), 1-10, 2021

    日本雑草学会

参考文献 (8)*注記

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