仙骨巨大転移をきたした小径腎癌の1例

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  • SMALL RENAL CELL CARCINOMA PRESENTING WITH HUGE SACRALMETASTASIS: A CASE REPORT

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抄録

<p>66歳,男性.臀部痛を主訴に前医受診.MRIで直径8cmの仙骨腫瘍あり当院整形外科紹介後,CTで左腎下極に2.5cmの腫瘍を認め当科受診.腹部造影CTでは乏血性の腎腫瘍.CTガイド下仙骨腫瘍生検にて転移性骨腫瘍と診断.しかしCTガイド下左腎腫瘍生検では悪性腫瘍の診断は得られなかったが,小径腎癌の骨転移としてスニチニブによる加療を開始した.しかし,仙骨腫瘍では奏功せず,経過中に2度の大量下血あり,緊急大腸内視鏡検査では直腸背面広範囲に出血を伴う潰瘍性病変あり,仙骨腫瘍直腸浸潤による大量下血と診断.全身衰弱は進行し,治療開始後2カ月で死亡の転帰となった.病理解剖を行った結果は小径腎癌,仙骨転移,肺転移であった.</p>

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