開水路から自然圧パイプラインに変更した小用水路の水理および水利用機能の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of Hydraulic and Water Serviceability Functions for a Gravitational Irrigation Pipeline Fed by Hydrostatic Pressure from an Open Channel
  • 開水路から自然圧パイプラインに変更した小用水路の水理および水利用機能の評価 : 山形県の低平地水田地区を例として
  • カイスイロ カラ シゼンアツ パイプライン ニ ヘンコウ シタ コヨウ スイロ ノ スイリ オヨビ ミズリヨウ キノウ ノ ヒョウカ : ヤマガタケン ノ テイヘイチ スイデン チク オ レイ ト シテ
  • ― Case study of a paddy irrigation district in Yamagata prefecture ―
  • ― 山形県の低平地水田地区を例として ―

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抄録

<p>山形県の低平地水田地区において,開水路形式の幹線用水路の0.5m程度の低水頭を利用した自然圧パイプラインの水理および水利用機能を評価した.用水配分の機能について定常流況解析により検討した結果,全給水栓を開放したケースでは有効水頭0.3mを下回るが,開放する給水栓箇所数の調整により有効水頭を確保できることを明らかにした.この開放する給水栓箇所数の調整は現地でも行われているが,給水栓の操作による一定流量での給水が可能であるため,開水路に比べて水管理労力が低減することが聞き取り調査よりわかった.さらに現地観測では,最大で計画流量の4割程度に相当する余水が生じている開水路に対し,自然圧パイプラインでは開水路より少ない計画流量の範囲内での送水が実現しているものの,管内流速が0.3m/sを下回るきわめて低い流速となり機能低下のリスクがあることを示した.</p>

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