地域一般住民における糖尿病発症リスクに関連する性差および身体測定項目間の影響

  • 廣谷 芳彦
    大阪大谷大学薬学部臨床薬剤学講座 大阪大谷大学薬学部臨床薬学教育センター キリン堂富田林中野店
  • 浦嶋 庸子
    大阪大谷大学薬学部臨床薬剤学講座
  • 向井 淳治
    大阪大谷大学薬学部臨床薬学教育センター 和泉市立総合医療センター薬剤部

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Gender Differences and Mutual Anthropometric Parameters Associated with Diabetes Risk in the Local General Residents
  • チイキ イッパン ジュウミン ニ オケル トウニョウビョウ ハッショウ リスク ニ カンレン スル セイサ オヨビ シンタイ ソクテイ コウモク カン ノ エイキョウ

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抄録

<p>地域一般住民を対象にヘモグロビン(Hb)A1c を指標にして,糖尿病発症に影響する測定項目間での関係を男女別に検討した.HbA1c,体組成,血圧,骨密度,脂質濃度を解析した.HbA1c を目的変数とした重回帰分析では,255 名(男性 94 名,女性 161 名)に対し男女とも年齢と体格指数(BMI)に有意な正の相関,女性で拡張期血圧と LDL コレステロール(LDL)に有意な負の相関が見られ,年齢,BMI と他の測定項目との交互作用モデルが得られた.男性では年齢と内臓脂肪面積,体脂肪率に,女性では年齢とLDL 間に交互作用を認め,男性の交互作用の単純傾斜分析は,高年齢群も低年齢群も正の相関,女性では高年齢群で負の相関を示した.以上,男女とも年齢と BMI が HbA1c 上昇に関与していた.</p>

収録刊行物

  • 薬局薬学

    薬局薬学 13 (1), 46-53, 2021

    一般社団法人 日本薬局学会

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