レセプトデータに基づくクローン病新規ブデソニド徐放性製剤の実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • Survey Based on Claims Data of New Control-released Budesonide for Crohn’s Disease
  • レセプトデータ ニ モトズク クローンビョウ シンキ ブデソニドジョホウセイ セイザイ ノ ジッタイ チョウサ

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説明

<p>【背景】クローン病(CD)は,主として全消化管に非連続性の慢性肉芽腫性炎症などを生じる原因不明の炎症性疾患である.昨今,生体内利用率の低いブデソニド徐放性製剤(当製剤)が高い治療成績を収めているが,本邦における使用経験は少ないのが現状である.【目的】当製剤使用患者の併用薬,検査項目を抽出し,その特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】JMDC Claims Database より 2016 年 11 月から 2017 年 6 月 30 日までにCD と診断された患者のうち,当製剤を処方された患者 51 名を抽出した.【結果・考察】当製剤使用患者は,使用前に比べ 5-ASA,PSL の使用率が低く,他剤無効による治療薬変更の可能性が示された.また,B 型肝炎ウイルス(HBV)再活性化リスク患者(N=41)のうち,HBs,c 抗体検査の頻度が少なく(N=17),適切な検査が行われていない可能性が示された.</p>

収録刊行物

  • 薬局薬学

    薬局薬学 13 (1), 54-61, 2021

    一般社団法人 日本薬局学会

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