ザンビア大学獣医学部の創設―アフリカの未来を創る教育プロジェクトへの挑戦―

  • 金川 弘司
    北海道大学名誉教 授元ザンビア大学獣医学部技術協力計画国内委員会委員長

説明

<p>1982年に、日本政府は、ザンビア政府の要請に応じて、約40億円を投じて、ルサカのメインキャンパスに獣医学部とその付属施設を建設・整備することを決定した。そして、獣医学部は1983年からスタートし、ザンビア国内における獣医師養成のための唯一の学部となった。獣医学部の発足以来、わが国から約200名のJICA専門家ならびに青年海外協力隊員が派遣され、教官として献身的な努力を続けた結果、1988年から毎年順調に卒業生を送り出し、ザンビア国内の獣医師数は年毎に増加続けている。1982年には、わずか8名だったザンビア人の獣医師は、1992年には、80名に増加し、その内58名がザンビア大学獣医学部の卒業生であった。現在は、約350名の獣医師が、主として地方で獣医師として、あるいは畜産の指導者として活躍をしている。</p>

収録刊行物

  • 農学国際協力

    農学国際協力 12 (0), 65-71, 2012

    名古屋大学農学国際教育研究センター

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