糖尿病性足潰瘍の予防を目的としたハイリスクな胼胝の同定方法の開発;糖尿病性神経障害患者に生じる炎症を伴う胼胝の形態的特徴

DOI
  • 西出 薫
    聖マリアンナ医科大学東横病院看護部
  • 大江 真琴
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学
  • 真田 弘美
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学
  • 長瀬 敬
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学
  • 大場 美穂
    国際医療福祉大学小田原保健医療学部看護学科成人看護学
  • 飯坂 真司
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学
  • 仲上 豪二朗
    東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学
  • 大橋 優美子
    東京大学医学部附属病院看護部
  • 門野 岳史
    東京大学大学院医学系研究科皮膚科
  • 植木 浩二郎
    東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科
  • 門脇 孝
    東京大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a method for identifying high risk calli to prevent diabetic foot ulcer; Morphometric characteristics of calli with inflammation in diabetic patients with neuropathy

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抄録

<p> 本研究の目的は、炎症を伴う胼胝の形態的特徴を明らかにすることであった。対象者は足部に無自覚な胼胝を有する糖尿病患者30名であった。生理学的手法としてサーモグラフィーと超音波診断装置(エコー)を用いて、炎症所見を同定した。つぎに、炎症の有無と形態の関係を検討した。炎症の有無で有意差のあった形態については、感度、特異度、陽性反応適中率、陰性反応適中率を算出した。対象者30名において63個の胼胝が観察された。サーモグラフィーとエコーにより炎症所見を伴う胼胝は10%であった。炎症のある胼胝では、境界が明瞭であった者の割合が有意に高かった(p=0.016)。炎症を伴う胼胝の形態的特徴において境界を指標とした場合、感度は60.0%、特異度は91.1%であった。炎症を伴う胼胝は境界が明瞭であるという形態的特徴の観察により早期発見できる可能性がある。</p>

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