AFM-Raman装置の実際とその応用―チップ増強ラマン分光測定技術のご紹介―

書誌事項

タイトル別名
  • AFM-Raman and Its Application
  • AFM-Raman ソウチ ノ ジッサイ ト ソノ オウヨウ : チップ ゾウキョウ ラマン ブンコウ ソクテイ ギジュツ ノ ゴショウカイ

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説明

<p>ラマン分光法は,非接触で試料の組成や結晶性,応力などを測定できることから,様々な分野でその応用が広がっている.1928年にインドのラマン博士によりラマン散乱が発見されてから,励起源や光学系の改良を経て,1970年代にはじめて顕微鏡と統合したラマン分光装置が発売された.顕微鏡と組み合わせることで,サブμmオーダーの空間分解能でのラマンスペクトル測定が可能になった.近年では,回折限界を超えたナノスケールでの空間分解能の測定ニーズの高まりもあり,近接場によるラマン増強効果を利用した高空間分解能の測定技術の開発が進められている.本稿では,顕微ラマン分光装置と原子間力顕微鏡とラマン分光装置を統合したAFM-Ramanの装置構成,チップ増強ラマン分光法による高空間分解能マッピングについて紹介する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 56 (1), 3-7, 2021-04-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

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