十二指腸underwater EMRのコツと注意点
書誌事項
- タイトル別名
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- TECHNICAL TIPS AND PITFALLS OF DUODENAL UNDERWATER ENDOSCOPIC MUCOSAL RESECTION
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説明
<p>内視鏡機器の進歩や内視鏡医の意識の向上により,上部消化管内視鏡スクリーニング検査中に比較的小型の十二指腸上皮性腫瘍(Superficial Duodenal Epithelial Neoplasia:SDET)を発見する機会は増加してきている.壁が薄い十二指腸では,術前の生検により容易に強い線維化をきたし,局注による病変の挙上が得られずEMRが不可能となることもしばしば経験される.近年消化管内腔を水で満たし,局注を行わずに切除を行うUnderwater EMR(UEMR)が報告された.UEMRでは局注を省略することで粘膜下層の線維化によらず切除することが可能で,術中の穿孔リスクも低いことが分かってきた.このようにUEMRでは技術的な困難性からこれまでESDに回っていた症例の切除を可能とし,技術的ハードルや偶発症のリスクが高いESDを回避することができる可能性がある.UEMRは安全確実な治療として,小型SDETの標準的治療となることが期待される.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器内視鏡学会雑誌
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日本消化器内視鏡学会雑誌 63 (5), 1125-1136, 2021
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390006607132924160
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- NII論文ID
- 130008040266
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- ISSN
- 18845738
- 03871207
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可