特別支援学校(知的障害)における児童生徒の自傷行動と支援に関する調査研究 ―コミュニケーションとの関連および自傷行動の機能に焦点をあてて―

書誌事項

タイトル別名
  • Self-Injurious Behavior and Support for Students at Special Needs Schools: Relation to Communication and Functions of Self-Injurious Behavior
  • トクベツ シエン ガッコウ(チテキ ショウガイ)ニ オケル ジドウ セイト ノ ジショウ コウドウ ト シエン ニ カンスル チョウサ ケンキュウ : コミュニケーション ト ノ カンレン オヨビ ジショウ コウドウ ノ キノウ ニ ショウテン オ アテテ

この論文をさがす

抄録

<p>本研究では、教員に対する質問紙調査を通して、①特別支援学校(小学部、中学部、高等部)に在籍する児童生徒の自傷行動の有無と表出言語および受容言語との関係性、②生活年齢群と自傷行動が果たす機能との関係性、③特別支援学校で行われている自傷行動に対する支援・指導、について検討することを目的とした。その結果、表出言語では「一語発話」、受容言語では非音声言語の指示理解において自傷行動の有無により有意な差がみられた。4つの生活年齢群において、「逃避」を代表とする自傷行動は期待値よりも有意に多かった。 自傷行動への対応・支援は「危険回避」が多く、「機能を基にした対応」は相対的に少ない現状であることが明らかとなった。今後、「逃避」機能に対応するコミュニケーション支援を早期から実施していく必要があることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 58 (3), 151-163, 2020-11-30

    一般社団法人 日本特殊教育学会

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ