自動車上塗り塗膜の凹凸形成機構

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タイトル別名
  • Dominant Mechanisms for Forming Surface Profile of Automotive Topcoats
  • ジドウ シャジョウ ヌリ トマク ノ オウトツ ケイセイ キコウ

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抄録

<p>自動車上塗り塗膜の重要な外観品質である肌(平滑性)と光沢(艶)を支配する凹凸の二つの形成機構について解説した。塗着機構は肌のような比較的長波長の凹凸を形成するもので,スプレー時に基材に塗着する塗料粒子の体積が基材面に沿った方向(以下,面方向)に不均一であることによって凹凸が形成され,これが乾燥・焼付け時に完全にレベリングせずに残存するというものである。転写機構はあらゆる波長の凹凸を形成するもので,乾燥・焼付け時に最上層塗膜(多くの場合,クリア塗膜)が面方向に流動しなくなると,基材面の凹凸やウェットオンウェットで積層することによってできる界面の凹凸,顔料の偏在が収縮量を面方向に不均一にして最上層塗膜の表面にそれぞれ転写されるというものである。</p>

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 94 (5), 124-132, 2021-05-20

    一般社団法人 色材協会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (23)*注記

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