3-ヨードベンジルグアニジン(<sup>131</sup>I)(<sup>131</sup>I-MIBG)注射液を用いた核医学治療に係る医療実態調査報告書

  • 加藤 克彦
    名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻先端情報医療学領域バイオメディカルイメージング情報科学医用機能画像評価学講座 日本核医学会健保委員会
  • 中村 壮一
    日本核医学会健保委員会データベース作成小委員会 日本放射性医薬品協会 日本メジフィジックス株式会社
  • 的場 義典
    日本核医学会健保委員会データベース作成小委員会 日本放射性医薬品協会 富士フイルム富山化学株式会社
  • 絹谷 清剛
    日本核医学会健保委員会 金沢大学大学院医薬保健研究域医学系核医学

書誌事項

タイトル別名
  • A Report on Health Resource Use in Internal Radiation Therapy with <sup>131</sup>I-MIBG

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抄録

<p>3-ヨードベンジルグアニジン(131I)(131I-MIBG)注射液(以下,本剤)を使用した核医学治療の国内における褐色細胞腫・パラガングリオーマを対象とした臨床試験が終了し,数年以内に薬事承認,臨床使用が予想される.現在,核医学治療にて加療中の患者を継続的に管理するための診療報酬として,放射性同位元素内用療法管理料が設定されているが,本剤を用いた核医学治療に対しても同様の管理料を設定する必要がある.日本核医学会は,本治療の臨床試験における診療実態を調査するため,本剤の臨床試験を実施した医療機関を対象に,質問票を用いた調査を行った.調査の結果,外科系学会社会保険委員会連合生体検査試案第 7.2 版に基づく 1 症例あたりの治療管理に必要な費用の総額は,1,912,671 円と求められた.本剤は,1 回投与するたびに経過観察することとなるが,少なくとも治療薬内用後 4 カ月間は経過観察が必要と考えられることから,本剤を投与した 1 症例あたりの治療管理料は 478,168 円,診療報酬としては 1 症例あたり47,817 点(月 1 回・4 カ月間)が妥当であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 核医学

    核医学 58 (1), 33-38, 2021

    一般社団法人 日本核医学会

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