連続流れ分析装置を用いる工業材料中のケイ素分析

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タイトル別名
  • Determination of Silicon in Industrial Materials Using Continuous Flow Analysis
  • レンゾク ナガレ ブンセキ ソウチ オ モチイル コウギョウ ザイリョウ チュウ ノ ケイソ ブンセキ

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抄録

<p>連続流れ分析(CFA)における空気分節は,試料溶液と試薬との均質な混合及び化学平衡の迅速な達成に有効であることに着目し,本研究ではケイ素連続流れ分析装置を開発した.溶液化した試料をフッ化水素酸溶液として硫酸溶液の空気分節の流れに導入し,混合コイル中でフッ化ケイ素ガスを生成させる.このフッ化ケイ素ガスをホウ酸溶液に吸収させたのち,モリブデン青法により吸光光度計を用いて定量する.一連の操作を完全密閉系で自動的に行うことにより,環境からの汚染を防止し,ケイ素の高感度・高精度分析が1検体あたり1.5分で可能である.本法を酸化タンタル(Ta2O5)中のケイ素の定量に適用した結果,0.29 μg g−1レベルのケイ素を相対標準偏差2.9% で定量することができた.また,黄銅,鉄,有機試薬などの試料に適用した場合も,良好な結果が得られた.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 70 (4.5), 255-260, 2021-04-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (11)*注記

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