-
- 髙山 香名子
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科 横浜市立大学大学院顎顔面口腔機能制御学
-
- 加藤 貴弘
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 中村 達也
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 阿左見 祐介
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 小野 崇
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 鈴木 志恒
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 高田 彰憲
- 三重大学放射線科
-
- 山口 久志
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 瀬戸 一郎
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 中里 龍彦
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 和田 仁
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 菊池 泰裕
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
-
- 光藤 健司
- 横浜市立大学大学院顎顔面口腔機能制御学
-
- 不破 信和
- 伊勢赤十字病院放射線治療科
-
- 村上 昌雄
- 財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター放射線治療科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Proton beam therapy combined with intra-arterial infusion chemotherapy for stage Ⅳ adenoid cystic carcinoma of the base of the tongue
この論文をさがす
説明
腺様嚢胞癌(ACC)は稀な唾液腺上皮性悪性腫瘍である。ACCの標準治療は外科的切除とされるが,進行例への適切な治療戦略は確立されていない。本研究では,シスプラチンを用いた逆行性動注化学療法と陽子線治療の併用療法を行った局所進行舌根部ACC15例に対してその治療効果と有害事象を検討した。観察期間の中央値は56(15〜116)ヶ月,5年局所制御率は89%,5年全生存率は76%であった。晩期障害としてgrade 2の骨髄炎が1例,grade 5の咽頭壊死が1例観察された。多くの症例が進行例で手術不能であったことを考慮すると,本療法は腫瘍制御・機能維持・生活の質の維持に効果的であったと考えられる。有害事象低減のためさらなる改善が必要だが,動注化学療法と陽子線治療の併用療法は,局所進行舌根部ACCの治療選択肢となりうる。
収録刊行物
-
- 頭頸部癌
-
頭頸部癌 47 (1), 21-29, 2021
日本頭頸部癌学会