頭頸部癌に対する薬物療法の新展開

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  • 中島 寅彦
    国立病院機構九州医療センター耳鼻咽喉科・臨床研究センター

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タイトル別名
  • NEW DEVELOPMENT OF DRUG THERAP FOR HEAD AND NECK CANCER
  • ―IMMUNE CHECKPOINT INHIBITORS―
  • ―免疫チェックポイント阻害薬―

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抄録

<p> 癌に対する免疫療法は古くからそのコンセプトが提唱され, さまざまな知見が報告されてきたがその多くは臨床応用にはいたらなかった。 近年, 癌に対する免疫チェックポイントとその阻害薬の研究がすすみ, 頭頸部癌に対しても有用性が証明され臨床適応となった。 Nivolumab, Pembrolizumab は免疫チェックポイントに作用する PD-1 に対するモノクローナル抗体であり, PD-1/PL-L1 経路によるチェックポイントを阻害することで抗腫瘍効果を発揮する。 従来の抗癌剤とは異なる有害事象を起こすことがあり他科連携による対応が重要である。</p><p></p><p> 頭頸部癌に対する薬物療法の進歩に従い, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科医にも薬物療法に関する知識の update が必要である。 また, 薬物療法の腫瘍内科へのタスクシフトも今後検討すべき課題である。</p>

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