板本の板木

  • 金子 貴昭
    日本学術振興会特別研究員 DC1 立命館大学文学研究科博士課程後期課程

書誌事項

タイトル別名
  • Physical Structure of Japanese Woodblocks for Printed Books
  • 板本の板木--その基本的構造
  • ハンポン ノ ハンギ ソノ キホンテキ コウゾウ
  • その基本的構造

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抄録

筆者らは、奈良大学が管理する約5,000枚の板木資料(近世~大正期)のデジタル・アーカイブ活動を行い、出版研究への活用を図っている。従来、板木は板本の付随資料と捉えられがちであるが、板木そのものに見るべき点は多い。板木研究の目指す方向は、板木を観察し、板本を見ただけでは分かり得ない事柄を事例として提示、板本への視点を豊かにし、板本書誌学やそれに根ざした出版研究、文芸研究を刺激することであろう。そのためには、板木自身を的確に観察することが重要である。本稿では、上述の板木資料から得られた情報(板木の構造や時期による特徴など)にふれつつ、板木の観察方法について述べ、「板木書誌学」の必要性を提唱する。

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