Determination of irrigation depths using a numerical model of crop growth and quantitative weather forecast and evaluation of its effect through a field experiment for potato

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天気予報と土壌物理シミュレーションモデルを組み合わせ,純収入を最大化させる灌水量決定法を提示した.毎回の潅水量を最適化するため,次の灌漑までの蒸散量に比例する仮想収入の概念を導入した.砂丘圃場においてジャガイモを供試作物とした点滴灌漑による実験を行い,水分モニタリングに基づく自動灌漑区と,提示された方法に基づく灌漑区とで純収入を比較することにより,後者の効果を評価した.その結果,蒸散量の過大評価による水分の過小評価などの改善すべき課題が明らかとなったものの,提示された方法では 27 % 少ない潅水量で 15 % 多い収量が得られ,より高い純収入が得られた.これまでの圃場実験結果もふまえると,提示された方法は,少なくとも自動灌漑システムと同程度の純収入を与えうる,と言えよう.

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