外的資源が科学的な概念の形成に与える効果についての研究 : 慣性の法則の学習を事例に

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of external resources on the formation of scientific concepts : Case Study of a Science Lesson on the Law of Inertia
  • ガイテキ シゲン ガ カガクテキ ナ ガイネン ノ ケイセイ ニ アタエル コウカ ニ ツイテ ノ ケンキュウ カンセイ ノ ホウソク ノ ガクシュウ オ ジレイ ニ

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抄録

<p>本研究は,外的資源の持つ顕在性の機能が科学的な概念の形成に与える効果について検証することを目的とする。授業での検証は,慣性の法則の学習において実施した。外的資源としては,発砲スチロール球を用意した。結果は,外的資源を用意した生徒たちは,用意しなかった生徒たちに比ベ科学的な概念の形成に有効であることが分かった。発砲スチロール球を用意した生徒たちは発砲スチロール球を意識して観察していたり,水の速さに着目して観察できていることが発話プロトコルや面接調査から確認できた。外的資源の持つ顕在性の機能が,学習者に観察すべき視点を促し,科学的な概念の形成に有効に働くことが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 51 (1), 75-81, 2010-07-07

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (15)*注記

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