圧迫時に身体から生じる反力を用いた組織間液の存在状態の定量化の試み
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- 多鹿 理絵
- 神戸大学大学院保健学研究科博士課程前期課程
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- 築田 誠
- 兵庫県立大学看護学部
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- 石井 豊恵
- 神戸大学大学院保健学研究科
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- 岡田 志麻
- 立命館大学理工学部
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- 川名 裕治
- 神戸大学大学院保健学研究科博士課程後期課程
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- 野口 藍子
- 大阪大学医学部附属病院看護部
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- 佐藤 百恵
- 大阪大学医学部附属病院看護部
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- 谷浦 葉子
- 大阪大学医学部附属病院看護部
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- 平野 方子
- 大阪大学大学院医学研究科保健学専攻博士課程後期課程
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- 浅田 久子
- パナソニック健康保険組合松下介護老人保健施設はーとぴあ
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- 居村 晴美
- パナソニック健康保険組合松下介護老人保健施設はーとぴあ
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- 大野 悦子
- パナソニック健康保険組合松下介護老人保健施設はーとぴあ
書誌事項
- タイトル別名
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- Attempt to quantify the presence of interstitial fluid using the counterforce generated from body during compression
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抄録
浮腫の重症度を評価するために,圧痕深度を測定する.圧痕深度は,身体から生じる反力の大きさに影響される.体表を圧迫した際に生じる反力から,組織間液の存在状態を定量化する方法を考案した.反力の検出には圧力センサーを使用した.対象は,高齢者群27 人,および若者群12 人であった.圧力センサーはマンシェットで下肢に固定され,徐々にマンシェットに送気された.低い圧力で加圧した際の反力の増加量の平均値は,高齢者群で2.15N,若者群で1.09N であった(P<0.01).中等度の圧力で加圧した際の反力の増加量の平均値は,高齢者群で1.92N,若者群で1.38N であった(P<0.01).高い圧力で加圧した際の反力の増加量の平均値は,高齢者群で1.91N,若者群で1.61N であった(P=0.14).以上より,圧力センサーが感知する反力の変化は,組織間液の存在状態を反映することが示唆された.
収録刊行物
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- 看護理工学会誌
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看護理工学会誌 8 (0), 185-193, 2021
看護理工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390007060643805312
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- NII論文ID
- 130008059772
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- ISSN
- 24326283
- 21884323
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可