中学生に"フェルマーの原理"を学習させることの有効性に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • THE STUDY OF THE EFFICENCY OF LEARNING "FERMAT'S PRINCIPLE" FOR THE LOWER SECONDARY SHOOL STUDENTS
  • チュウガクセイ ニ"フェルマー ノ ゲンリ"オ ガクシュウ サセル コト ノ ユウコウセイ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

<p>本研究は,中学生に「フェルマーの原理」を学習させることの効果を明らかにすることを目的に行った。その結果,以下のことがわかった。1) 「フェルマーの原理」を「光は最短時間の経路を通る」ということを考え方の基底として学習させることは,中学生にとっては難解ではなく,学んだことに対して「おもしろい」と思い,「参考になった」と感じている生徒が多い。2) 「フェルマーの原理」を学ばせることは,特に「点から照射された光の屈折」の場合の「空気中→水中」や「水中→空気中」の問題を解決する上で効果的である。3) 「フェルマーの原理」を学習した生徒の約30%は,「フェルマーの原理」を根拠として,「光の屈折」という現象を捉えており,それらは必ずしも理科学力が高い生徒ではない。これらのことにより,中学生に「フェルマーの原理」を学習させることは,彼らに科学に関する基本的な概念の定着が図られる有効な1つの方法であるといえる。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 52 (3), 1-10, 2012-03-02

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (2)*注記

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