腹腔鏡下胆嚢摘出術後に発症した急性感染性電撃性紫斑病の1例

  • 藤田 覇留久
    市立大津市民病院外科・消化器外科・乳腺外科
  • 大江 秀典
    市立大津市民病院外科・消化器外科・乳腺外科
  • 植村 泰佑
    市立大津市民病院外科・消化器外科・乳腺外科
  • 平井 健次郎
    市立大津市民病院外科・消化器外科・乳腺外科
  • 橘 強
    市立大津市民病院外科・消化器外科・乳腺外科
  • 光吉 明
    市立大津市民病院外科・消化器外科・乳腺外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Acute Infectious Purpura Fulminans following Laparoscopic Cholecystectomy
  • 腹腔鏡下胆囊摘出術後に発症した急性感染性電撃性紫斑病の1例
  • フククウキョウ カ タンノウ テキシュツ ジュツゴ ニ ハッショウ シタ キュウセイ カンセンセイ デンゲキセイ シハンビョウ ノ 1レイ

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抄録

<p>患者は53歳,男性.上腹部痛を主訴に受診した.胆管炎および胆嚢炎の診断で内視鏡的乳頭切開術後,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後10日目より発熱,敗血症性ショックを認め,術後13日目に下肢・体幹に広く不整形の紫斑が急激に出現し,急性感染性電撃性紫斑病と診断した.抗菌薬投与,抗凝固療法,人工呼吸,透析にて急性期を脱したが,右下腿に長腓骨筋に及ぶ潰瘍を認め,デブリードマンを行った.集学的治療により全身状態は改善し,術後136日目に転院した.急性感染性電撃性紫斑病は,感染症により急速進行性に四肢末端優位の虚血性壊死とショック,DICを呈する症候群である.致死率は30%以上と予後不良であるが確立した治療法はなく,発症早期より適切な治療を行い末梢循環の維持に努めることが重要である.腹腔鏡下胆嚢摘出術後に発症した電撃性紫斑病は国内外を含め報告例を認めていない.</p>

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参考文献 (9)*注記

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