SOX療法で完全奏効した大動脈周囲リンパ節転移を伴う胃癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Advanced Gastric Cancer with Para-aortic Lymph Node Metastasis which Showed a Pathological Complete Response after Chemotherapy (S-1 + Oxaliplatin)
  • SOX リョウホウ デ カンゼン ソウコウ シタ ダイドウミャク シュウイ リンパセツ テンイ オ トモナウ イガン ノ 1レイ

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説明

<p>症例は53歳,女性.胃癌の診断で当院へ紹介受診となった.上部消化管内視鏡で噴門直下小彎に2型病変を認め,生検結果は低分化腺癌であった.腹部CTで大動脈周囲リンパ節の腫大を認め,転移と診断した.cT4aN+M1 Stage IVの診断のもと,S-1+oxaliplatin(SOX)療法を6コース施行した.化学療法施行後,原発巣は著明に縮小,大動脈周囲リンパ節は不鮮明になり縮小を認めた.以上より化学療法の効果判定は部分奏効で,根治切除が可能と診断し,胃全摘,D2+大動脈周囲リンパ節郭清を施行した.病理組織学検査で原発巣と全てのリンパ節に腫瘍細胞を認めず,化学療法の治療効果判定はGrade3で組織学的完全奏効と診断した.術後補助化学療法としてS-1の内服を継続しており,術後 7カ月経過した現在再発を認めていない.</p>

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参考文献 (18)*注記

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